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高野 公秀; 西 剛史; 倉田 正輝; 天谷 政樹; 永瀬 文久
Proceedings of 5th European Review Meeting on Severe Accident Research (ERMSAR 2012) (Internet), 11 Pages, 2012/03
福島第一原子力発電所事故では炉心冷却に海水が注入されたため、高温の破損燃料(デブリ)表面に塩が析出し、デブリと反応する可能性がある。ここでは、海水析出塩がデブリに与える化学的影響を評価するための基礎試験として、塩とUOとの高温反応試験を行った。塩とUOの混合物成形体をアルゴン気流中815-1198Cの範囲で加熱した結果、X線回折及びSEM/EDX分析により、塩中のカルシウムがUO相に固溶することを明らかにした。焼結したUOペレットと塩の加熱試験の結果から、試験条件下ではカルシウムとUOの反応はペレットのごく表面に限られ、内部まで拡散しないことがわかった。一方、高温でのNaClの揮発、その他塩化物及び硫酸塩の熱分解により腐食性のガスが発生するため、損傷した炉内構造物、さらには揮発性核分裂生成物の化学形に影響を及ぼす可能性が懸念される。